【夏バテの原因と対策】
屋外と室内の温度差が冷房によって大きくなり過ぎ、自律神経の乱れが生じることにあります。人は5度以上の温度差に対して、対応ができなくなってきます。体が弱っていればなおさらです。
室内の冷房に頼りすぎる結果、体全体に不調をきたし、いわゆる「冷房病」にかかってしまうのです。
「冷房病」は自律神経の乱れで、頭痛や動悸、頻脈、腰痛、肩こり、手足の冷えやしびれなどの症状がおこります。
①夜の睡眠をとりましょう
なんといっても夜の「睡眠」が重要なカギを握ります。
夜寝苦しくないように工夫するとともに、エアコン等で自律神経を損なわないように配慮も必要です。
寝やすくすることは大切ですが、外気温と室温との差を5度以内にすることがポイントです。エアコンの多用で冷房病になり、自律神経失調となれば、気温にかかわらず睡眠もうまくとれなくなります。
規則正しい生活を送り、睡眠時間が削られることがないよう注意しましょう。
②食生活を見直しましょう
体を冷やさない食べ物を摂取することも重要ですが、滋養のある食べ物で疲れが溜まりにくい体を作りましょう。
体を疲れにくくする栄養素はビタミンB1、B2、B6、B12。豚肉やレバー、豆製品、サバなどの青魚が有効です。
貧血の予防にはビタミンCが有効です。
ホウレンソウやナッツ類、ブロッコリー等。意識して食生活に摂り入れると体が疲れにくくなっていきます。
③首などリンパのあるところを冷やしましょう
体温が上昇し、汗をかき、体が冷えようとすると眠気が襲ってきます。暑い日が続くと、これが「夏バテで眠くなる」原因になることもあります。
人間は体温が下がると眠くなります。雪山で眠くなるのと同じです。体温を出来るだけ上昇させないよう、首などリンパがあるところを冷やすと眠くなりにくくなります。
脇の下・太ももの付け根・首の横を冷やしましょう。
④うまく汗を出しましょう
うまく汗を出すために、少量ずつ1時間に1回は水を飲む、お風呂上がりに、就寝前に飲むなど積極的に水をとりましょう。冷たすぎない水、できればミネラルウォーターをこまめにとるようにしましょう。
また汗には塩分も含まれているので、スポーツドリンクを摂ってもよいでしょう。
お茶やビールでは水分補給できません。お茶やお酒類には「利尿作用」があるので、体内の水分を外に出してしまい、水分補給にはふさわしくありません。
また、高温多湿で蒸し暑いと、汗が蒸発せずに皮膚にはりつきべたつき不快であるばかりでなく、熱を発散できずに体に熱がこもってしまいます。
部屋の除湿をして湿度をさげて、こまめにシャワーを浴びて汗を洗い流しましょう。外出先では、汗ふきシート、おしぼりで、額、首筋、脇の下などの汗を拭きとるのがいいでしょう。
⑤お風呂でリラックスしましょう
暑いからと言ってシャワーだけですませていませんか?夜はゆったり浴槽で入浴して疲れをとりましょう。浴槽に浸かることは、冷房病の予防にも効果があります。
⑥適度な運動をしましょう
適度に運動することで体の疲れが取ることを「積極的休養」と言います。
「暑さでダルく、最低限しか動かない!」という人は、気持ち的には疲れを感じていても体力が有り余っている状態かもしれません。
運動不足を感じている人は、適度な運動をしても良いでしょう。
朝早起きをして涼しいうちにウォーキングをしたり、室内でストレッチをするのも良い運動になります。
*運動のやりすぎは、逆に疲れが溜まりますので注意してください。