冷房病と代表的なトラブルとは
冷房病は、暑い外気と室内の冷気の温度差によって生じるものですが、その一般的症状は、だるさ・下痢などの胃腸症状・肩こり・腰痛・むくみ・関節痛・風邪の諸症状・頭痛・めまい・睡眠傷害などです。
どうして起こるかというと、外気が暑いと身体はそれに反応して、身体を冷やそうとする機能が働きだします。つまり発汗が起こります。しかし冷房で強制冷却すると発汗するために開いた毛穴から冷えが比較的体表から深い部分にまで入り込むことになります。この状態が風邪を引いた状態を作り出します。そして身体の表面に通常よりも厚い冷えの壁を作ることになってしまいます。
その壁が体内で産生された熱を閉じこめてしまうことになるため、体内が鬱熱状態になりオーバーヒートしてしまうのです(だるさ、睡眠傷害、筋肉痛のもと)。
また、体内に熱が充満すると体内温度を下げたくなるために冷い飲み物が欲しくなり、体内に水分を貯留しようとします。
これがもとでむくみや関節痛、めまいなどがおこります。
また、体内の水分が過剰になると湿(水分)が熱と結びついて湿熱となり、肩こり・寝違え・ぎっくり腰などの腰痛・ひどいときにはリウマチを起こします。特 に日本人は欧米人に比べ発汗量が非常に少なく湿気に弱い(水分代謝が悪い)ため水分摂取には細心の注意が必要です。(飲みすぎ)
冷房による冷えが招くトラブルの代表的なものを5つご紹介しましょう。
・疲れがとれない
冷えが慢性化すると、自律神経のバランスがくずれやすくなります。疲れやだるさが起こるのもこのせい。ほうっておくとストレスがたまり不眠の原因にもなります。
・むくみ
血液と水分の代謝が悪くなり、足や手などがむくみやすくなります。夕方にむくむのは、重力の関係で水分が体の下方にたまってしまうためです。
・肩こり
自律神経のバランスがくずれ、血液の循環が悪くなります。すると、疲労物質の乳酸が筋肉にたまり、肩がこりやすくなるのです。
・免疫力の低下
自律神経のバランスが乱れると、免疫力も衰えやすくなります。すると、ウイルスなどの攻撃にも弱くなり、風邪をひきやすくなることも。他には、アレルギー疾患などにも影響します。
・月経不順や月経痛
ホルモンバランスが乱れて月経不順や月経痛が起こるのにも、冷えが関係しています。また、冷えは骨盤のゆがみも引き起こします。ゆがみがひどくなると、子宮や卵巣の位置がずれて排卵を阻害する要因にも!