腸内環境を見直おそう
1、腸内環境が悪化すると、その悪影響は肌にてきめんに表れます。
便秘になるとニキビができやすいのは聞いたことがあると思いますが、下痢も同じように、肌に深刻なダメージを与えます。
下痢をすると、美肌に不可欠なビタミンやミネラルが腸から吸収しづらくなります。その結果、肌再生が鈍り、ニキビや乾燥といった肌荒れが起こりやすくなるのです。もしガンコな肌荒れに悩まされているのなら、スキンケアだけでなく腸ケアにも目を向けてみたらどうでしょうか。
腸内環境が整うと肌の水分量がぐんと上がり、明るさやイキイキ感がアップしますよ。
2、一瞬にして人を遠ざけてしまうのが嫌なにおい。においのもとは、細菌の繁殖ですが、実はこれも腸内環境が大いに関係しているらしいです。
若い方であれご高齢者であれ、腸内環境がよい人に加齢臭や口臭のキツい人はいないそうです。それは腸をケアすると、腸内の細菌バランスが整い、細菌の繁殖が抑えられるからです。反対に、腸内環境が悪いと、悪玉菌が増え悪臭を放つガスが発生してしまいます。
これが体臭や口臭のもとになります。
3、腸がトラブルを抱えているときのサインはいろいろありますが、意外と気づきにくいのが睡眠です。
眠りが浅かったり、日中に強烈な睡魔に襲われるという人は、腸内環境が悪化している可能性があります。
腸内環境が乱れていると、心をリラックスさせるセロトニンや睡眠ホルモンのメラトニンが生成されなくなり、睡眠の質が落ちてしまいます。
また腸がトラブルを抱えている時と自律神経のバランスが乱れているときのサインはまったく同じなので、腸が整えば、体だけでなく心も明るく健やかになります。
4、花粉症の人なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、あらゆる病気と戦う免疫力も、腸のコンディションがカギを握っています。
風邪やインフルエンザ、がん細胞を攻撃するNK細胞などの免疫細胞は、その7割が腸に存在しています。
つまり、腸を整えることはあらゆる病気から“守る力”が強化されるということになります。毎日の食事で食物繊維を積極的に摂ったり、エスカレーターを使わずに階段を使うなど体を意識的に動かすようにしたりと、腸を意識したライフスタイルを続ければ薬に頼らない元気な体を目指せます。