腰痛
カテゴリー:腰の症状
症状解説
腰痛に悩む人は非常に多く、約75%の人が一生に一度は腰痛を経験するといわれています。
腰痛はお年寄りだけでなく若年層にも増えつつあり問題になっています。
腰は上半身を支える役割だけでなく、立ったり座ったりカラダを動かすときにバランスをとる役割もあり、カラダの要となる部位です。そのため、たいへん負担のかかる部位でもあり非常に故障しやすいのです。
腰痛は、二本足で歩く人間にとって宿命的な病気であるといわれています。
二足歩行をする人間は、自分の体重を足腰だけで支えています。それだけに四足歩行の動物にくらべると2倍の負担が足腰にかかっているので、人間は腰痛が発症しやすくなっているということになります。
しかし、生活様式によっては腰痛を発症しない人もいるため、二足歩行だけがすべての腰痛の根本的な原因とは言いきれません。
背骨(脊椎)は「椎骨(ついこつ)」という骨が26個連結してできています。
上から頚椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙骨、尾骨にわかれていて、骨盤に連結しています。
頚椎の上には頭蓋骨があり、胸椎には肋骨が付属しています。
椎骨と椎骨との間には、やわらかいクッションのような「椎間板(ついかんばん)」がはさまっています。
そして、背骨(脊椎)のまわりを背筋などの多くの筋肉や靭帯、関節などが支えあって、しなやかなS字のカーブを描いています。
背骨(脊椎)がS字にカーブしていることで姿勢のバランスを保ったりカラダを動かしたり、運動による衝撃や筋肉の負荷を緩和したりすることができるのです。
しかし背骨(脊椎)は、いわば積み木のような不安定な構造のため、立ちっぱなし姿勢や座りっぱなし姿勢、ふだん料理や掃除で前傾姿勢を維持する時が多かったり、重い荷物の持ち上げ作業など、長いあいだの姿勢の習慣の積み重ねによってガンコなくせがついてしまいます。いつも同じ方向の筋肉ばかり使うことになるので本来あるべき自然なS字カーブ(生理的弯曲)にゆがみが生じて、さまざまな部位に余分な負荷がかかり障害を引き起こす原因のひとつになります。
腰痛にいいから、と腹筋や背筋をきたえようと筋トレにはげむ方もいらっしゃいますが、そのくせを持ったままで筋肉を強化することは、ゆがみをさらにガンコなものにしてしまう原因になり正しい姿勢にもどす妨げになる恐れがあります。 また、ただでさえ腰に問題を抱えた人がおこなう筋トレは首や肩を痛めてしまうこともあり、悪循環をまねいてしまう場合も少なくありません。
たしかに筋トレも大切な改善法のひとつですが、背骨(脊椎)の自然なS字カーブを正常に保つ努力こそが根本的な治療法でもあります。
当院では、腰痛の出現部位だけでなく、腰部と深くかかわり合う部位に対しても、施術(手技:マッサージ・鍼灸)を行ってきます。
貴方の腰の痛みが出現する「原因を理解すること」と「指導を素直に実践すること」で確実に痛みを減らすことが出来ます。
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