自分でできる冷房病改善法
冷房病は、暑い外気と室内の冷気の温度差によって生じるものですが、その一般的症状は、だるさ・下痢などの胃腸症状・肩こり・腰痛・むくみ・関節痛・風邪の諸症状・頭痛・めまい・睡眠傷害などです。
まず冷房による冷えが招くトラブルの代表的なものを5つご紹介しましょう。
・疲れがとれない
冷えが慢性化すると、自律神経のバランスがくずれやすくなります。疲れやだるさが起こるのもこのせい。ほうっておくとストレスがたまり不眠の原因にもなります。
・むくみ
血液と水分の代謝が悪くなり、足や手などがむくみやすくなります。夕方にむくむのは、重力の関係で水分が体の下方にたまってしまうためです。
・肩こり
自律神経のバランスがくずれ、血液の循環が悪くなります。すると、疲労物質の乳酸が筋肉にたまり、肩がこりやすくなるのです。
・免疫力の低下
自律神経のバランスが乱れると、免疫力も衰えやすくなります。すると、ウイルスなどの攻撃にも弱くなり、風邪をひきやすくなることも。他には、アレルギー疾患などにも影響します。
・月経不順や月経痛
ホルモンバランスが乱れて月経不順や月経痛が起こるのにも、冷えが関係しています。また、冷えは骨盤のゆがみも引き起こします。ゆがみがひどくなると、子宮や卵巣の位置がずれて排卵を阻害する要因にも!
夏場の冷え対策はこの3つ
・冷房の温度を下げすぎない
室温を下げすぎないこと、戸外との温度差が開きすぎないことが大切です。夏場の室温の設定温度は、27~28度が適当だといわれています。
・おなかを冷やさない
冷房対策というと靴下やカーディガンを思い浮かべる人が多いですよね。でも、まずは内臓を守ることを心がけましょう。夏場でも冷房の効いた部屋で過ごすときには、薄手の腹巻きや腰周りの血流を妨げないズロースを忘れずに。
・湯船につかって血液の循環をよくする
夏場はしっかり汗をかくことが大事です。発汗は自律神経の働きを改善し、血行をよくすることにつながります。40度以下のぬるめのお湯でゆっくり半身浴をして、発汗と血流を促しましょう。
女性は冷え症の人が多いようですが、その理由は 女性の身体は男性に比べて筋肉が少なく、脂肪が多いという特徴によります。人間の身体は筋肉によって熱を作り出すため、筋肉の少ない女性の身体は男性に比べて熱を作りにくいのです。さらに、脂肪はいったん冷えると温まりにくいため、女性の身体はもともと冷えやすいものなのです。(一説によると、男女の体感温度差は3~5度ともいわれています)。ですから、体温調節がうまくできにくい老人や子供、冷え症の人は、ひざ掛けやカーディガンといった温度調節しやすい上着などを用意するだけでも、体感温度は2~3度上がります。冷え対策をしっかりおこないましょう。