夏バテ
カテゴリー:全身の症状
症状解説
夏バテになってしまった場合、自律神経が失調してしまうことが多いのですが、自律神経は全身の機能に影響を及ぼすため、 夏バテになると心身ともに不調になってしまい、次のような症状がでてきます。
全身の疲労感、体がだるい、無気力になる、イライラする、熱っぽい、立ちくらみ、めまい、ふらつき、むくみ、食欲不振、下痢、便秘などです。
夏バテの原因・要因にはまず自律神経の失調があげられます。
人間の体は、周りが暑くなると、汗をかいたり血管を広げたりして体温を逃し、暑さに対応しようとします。 この体温調節は自律神経の働きによるものです。外からクーラーの効いている温度差がある部屋に入ったり出たりと一日に何度も繰り返すことになれば、 自律神経自体が疲れてしまい、負担がかかってしまうことになります。 また日本の夏特有の湿気も原因の一つだとも言われています。カラっとしたハワイやアメリカ西海岸であれば、夏バテがおきにくいのです。なぜなら、湿度が低いと汗がちゃんと蒸発して、 体温の調節がうまくいきやすいからです。夏バテ対策・解消には湿度も重要になります。
次に水分不足があります。
体の中から熱を放出するべく「汗」をかくには、その元となる「水」が必要です。うまく汗をかいて、 体の中から熱を放出しないと体が高温に保たれてしまい、人間の体は不調をきたしてしまいます。
また胃腸の働きの低下もあります。
外が暑いせいで体の中の温度が高くなると、胃腸への血流が少なくなります。また、汗を多くかくと体内の塩分が不足して、 胃酸も減ってしまいます。この状態で冷たいジュースやビールをがぶ飲みすると、胃をこわしたり、下痢を起こしたりします。
さらに、胃腸の温度が下がり、 消化器官内の消化酵素の働きも低下してしまいます。 これに加えて、自律神経の失調により、更に胃腸の働きがおちます。 胃腸の働きが落ちると、体力は減少し、疲れはたまり、ますます自律神経の働きが悪くなります。
このように自律神経の失調と胃腸の働きの低下がどんどんお互いを悪化させていく関係に陥ってしまいます。
以上のことにより自律神経を整えることが出来るはり灸治療は有効です。